養生サポートバンドシリーズは、装着して動くことで
「動きのエラー」に気付けるようになり、カラダ本来の機能に近づくことを目的としたアイテムです。
うで・すね用は二の腕に巻くことで、肩まわりの動きが意識しやすくなります。
また、パンチが強くなったり、逆立ちが安定したり、プッシュアップの回数が増える、握力が上がったなどの感想もあります。
ふとももに巻くと股関節まわり、すねに巻くと膝まわりに、それぞれ違った装着感や身体の意識の変化があるという声も寄せられています。(※関節そのものに直接巻くことは推奨していません)
また、装着部位の少し上の部分、つまり体幹に近い部位にも、なんらかのサポート感が連動して感じられる方もいるようです。
うでなら肩まで、ふくらはぎなら股関節まで、「なんとなく身体の感覚が整ってくる感じがした」といったご感想もいただいています。
「養生サポートバンド」は、皮膚を一定方向に引っ張る構造を活かし、
筋肉の動きと連動するサポート感を得られるよう設計されています。
テープや粘着素材を使わずに、自然な動きの誘導を目指したのが特徴です。
たとえば、歩行時に膝の向きがまっすぐではなく内外に逸れてしまうと、
筋や腱が引っ張られる違和感が出ることがあります。そうした動きのクセを、
自分自身で意識しながら調整していけるよう、このバンドを装着することで、
日常動作の中で自然と動きの感覚を整えていく手助けになればと考えています。
日本人の平均寿命は男性81.5歳、女性87.6歳と世界でも高水準です(2023年厚労省統計)。
一方、健康寿命は男性72.7歳、女性75.4歳で、平均寿命との差(いわゆる不健康な期間)が約10年前後あります。
高齢期の生活の質を高めるには、この差を縮めることが課題です。
体のアライメントの崩れにより、運動器疾患が発生しやすいことが知られていますが、
養生サポートバンドを使用することによって動くことをやめず、運動習慣をつけることが可能になると考えています。
骨や軟骨以外の組織由来の慢性痛が発生する仕組み
この養生サポートバンドシリーズの技術は、皮膚を1方向に引っ張る力を筋肉の運動に連動して発生させることで、一定方向の動きを粘着テープを使わずに誘導し続けることを可能にしたものです。
膝の痛みが膝関節本体だけから発生していることは稀で、ほとんどの場合は腱の付着部や靭帯の付着部が痛みを発生させています。これは動きのパターンが異常を起こしている際に起こるもので、本来なら歩行時に膝がまっすぐ前に向かっていけばよいのですが、それが内側や外側に向かって動いてしまい、それによって内側側副靱帯や鵞足の部分を引っ張ってしまい、膝の痛みが発生。
痛みが膝の外側に発生するなら外側側副靱帯、前面なら大腿四頭筋の付着部を引っ張っていたりします。
肩・首周り・手首・肘などの慢性痛が発生する仕組み
巻き肩は、作業中に肘が外に開いていき、上腕骨が内側方向へ回転してきてしまうのが原因になっています。これを、養生サポートバンドによって外側に向かって運動を誘導し続けることで、肘が下がって上腕骨が外側方向へ回転、胸筋が伸びて胸が開く方向の運動を腕を使いながら覚えることができます。
肩と腕のアライメントを整えることにより、手首の違和感まで軽くなったという報告もあります。
カラダは繋がっているのです。痛みが発生している部位だけを整えようとしても、うまく行きません。
腕や脚、肩・肘・手首・膝を整える巻きかた
養生サポートバンドは、皮膚に対する刺激で運動を誘導し、主に上行性運動連鎖を利用して姿勢を変えています。
左側の図内の体の右半分は、矢印方向に足部を誘導すると、上肢まで表示されている方向に運動が誘導されるということを示した図です。
左半分は足部を過剰に回内すると矢印方向の力が発生するという図です。養生サポートバンドは通常、図内の体の右半分で示されている「回外方向」に巻き付けて誘導します。
ほとんどの場合……足部回内の方向に力がかかってしまっており、そのために図の向かって左半分のように姿勢が崩れていきます。
これを、右半分のように回外方向に補正してやることで、上半身まで全部変えることができるということです。この方向に足を補正する力は、養生サポートバンド足用で得られます。
ですが。全員が全員、この形には素直に誘導されてはくれないのですよ!長年の積み重ねでクセが強固になっている場合は、四肢が従わないことがあります。これをさらに補正するのが、うで・すね用、ふともも用です。
足部に使用しつつうで・すね用、ふともも用を加えることでちょうどいい状態を作り出すことが可能です。
運動するときのパワーアップアイテムとして使う場合は、両側の上腕に対して順方向に使うと、図の右側のように姿勢が増強されます。
肩が下がる、肘が下がるのでさまざまな運動のパフォーマンスの改善が期待されます。この姿勢は肩こりを抑制すると考えられますので、デスクワークにも最適です。
私は柔術の稽古の際にコンプレッションウエアの上からつけたら、引きつける力がアップしました。懸垂やプッシュアップのできる回数が増えたりする方もおられました。
両ふとももに順方向で装着なら、立つ力の安定度上がる感覚があります。
体験会を行った際にも言われたのですが、「こんなにあからさまに変わるんですね、すごく欲しくなりました」とのことです。
体のあちこちに養生サポートバンドシリーズをつけるとどうなるかの実証実験です。
<養生サポートバンド装着時の立位体前屈ならびに僧帽筋硬度の変化について>
本研究は、
2025年8月から2026年1月にかけて、奈良、札幌、金沢、高知、新潟、名古屋、大阪の各地で実施されたワークショップにおいて行われた。
対象は養生サポートバンドの装着に同意した参加者であり、立位体前屈については39名(女性28名、男性11名)、
僧帽筋硬度については47名(女性36名、男性11名)のデータを解析対象とした。
ワークショップは現在進行中であり、今後は
・大阪
・福岡
・長野
・宮城
・岡山
・広島
・沖縄
にて予定されている。
<本研究における物理的介入としての作用機序について>
本研究では、下肢または上肢への装着型デバイスという非侵襲的かつ受動的な物理的介入により、立位体前屈および僧帽筋硬度において即時的変化が認められた。特に立位体前屈では全被験者に改善が認められ、僧帽筋硬度においても約9割で硬度低下が確認された。
本介入の特徴は、筋収縮を直接促すものではなく、外部からの張力付与によって身体各部の力学的バランスに変化を与える点にある。巻装方向や左右条件の違いによって即時的に可動域や筋硬度が変化したことは、神経反射や心理的要因のみでは説明が難しく、筋膜・結合組織を含む張力伝達系(tensegrity system)への物理的影響が関与している可能性を示唆する。
また、僧帽筋硬度においては、初期値が低い被験者の一部で硬度上昇が認められた。この所見は「過緊張の緩和」という単純なモデルでは説明できず、筋硬度が低下すべき対象と、適正張力へと調整される対象が存在する可能性を示している。すなわち、本介入は一方向的に筋を弛緩させるのではなく、全身の張力分布を再構成する調整的作用を有する可能性がある。
立位体前屈の改善が、下肢への介入にもかかわらず体幹・脊柱の可動性として表出した点は、局所効果にとどまらない運動連鎖および張力連結の存在を支持する結果である。これは、足部・下肢が姿勢制御および前屈動作において重要な力学的基盤であることを示す先行研究とも整合的である。
本研究の限界として、対照群を設定していない点、測定者盲検が行われていない点が挙げられる。しかしながら、巻装条件の変更により短時間で方向性の異なる変化が再現性をもって観察されたことは、少なくとも単なる主観的改善では説明困難な物理的要因の関与を示唆する。
今後は、装着圧・張力方向の定量化、ならびにEMGや超音波エラストグラフィ等を用いた検証を行うことで、本介入の力学的・生理学的基盤をより明確にできると考えられる。
